前回、「今でしょ?」的な熱意は溢れている中国人のライ先生が、特任助教授としてこの研究室にやってきた。
しかし、熱意とは裏腹に、何を言ってるのか理解不能のため、ライ先生主催の集中講義は、生徒のボイコットにより成立できなくなってしまった。
かわいそうな話だ。(お前もボイコットしただろ)
なんというか、そういうのが許されるのも、またこのラボのブラックなところと言えるかもしれない。
ライ先生がどうなってしまうのかの前に、
まずは、さらなるこのラボのブラックアピールと参ろう!(白目)
この研究室の闇はさらに深くにある
さて、これまで「放置系」・「人間関係が殺伐」というキーワードでこのブラック研究室の実態を紹介してきましたが、この他にまだありまして・・・。
実は、一部の先輩は「超激務」を強いられているのだ。
その先輩達がいる部屋は、まさに不夜城と化している。
放置された人と、激務を強いられた人との差が、ものすごいったらない。
この研究室は、僕らの見捨てられた窓際『動画像チーム』と、ちびっこ先生率いる花形『動画加工チーム』以外、他あと全員は『音声チーム』となる。
(同期だと、ヤンキー・秘書にあたる)
この『音声チーム』のうち、1コ上の先輩が身を削らされてまでやっているのは、音声の組み込みチップを作る事。
据え置きのおしゃべりができるロボットに組み込むためのチップだ。
なかなかイメージしにくいと思うので、昔懐かしいファービーを作ってると思ってもらえるとありがたいっす。(笑)
※なお、ヤンキー・秘書は、同じチームでも、他のテーマを与えられているようで、
このプロジェクトに関わらないでいる。
まさに、ラッキーボーイ、ラッキーガールだ・・・。
泥舟プロジェクトの戦犯は、教授
このプロジェクトがなんでデスマーチになっているかというと、戦犯は教授だ。
教授は、国の研究機関から多額の予算を引っ張ってきて、ファービーを作っている。
しかし、教授は豪快かつお調子者なので、
教授「◯年後にはなんでも答えられるファービーを実現します!ニッ」
てな感じの、無理な期間と過大表現を駆使して、予算を取ってきてしまうので、
教授「やばい、審査までに間に合わない!急げ!あと、よろしく。ニッ」
という調子。
当然、割を食うのは、その下の先生と学生達。
そりゃー、おかっぱ先生やめるわな!
今回も、1コ上の音声チームの先輩達は、迫りくる期限と戦い、チップを実装していた。目が死んでいる。
これは、研究じゃない、メーカーの仕事だ!無銭労働だ!反対!
泥舟プロジェクトに、ライ先生参戦!
なんと、その泥舟のファービープロジェクトに、助っ人としてライ先生が参戦することに・・・。
(多分、それがメインの目的でラボにやってきたのだろう)
ライ先生「アハ。・・・つまり、こうすりゃイインダヨ!!わかる?!わかるヨネ?!!」
毎日怒号が飛び交い、研究室の雰囲気はより一層、ひどい有様に。
また、ある名古屋の会社と共同研究して、ファービーを作っているのだけれど、
そことの窓口もライ先生がやるようになったらしいのだけれど・・・。
ライ先生の処遇もブラック
共同研究企業&先輩「ライ先生は、リコールでお願いします」
かえって現場が混乱してしまったらしく、程なくして、
ライ先生は、ファービープロジェクトから外された・・・。
ふと窓から1Fを見ると、やることが無くなったのか、
ライ先生は自分の自転車をいじっていた。
「いい天気〜。絶好のサイクリング日和だね♪」と言って、二人乗りするというバイト戦士みたいな展開はもちろん無かったけど。
そして・・・
ライ先生の翌年度の契約は、更新されなかった・・・。
1年でこの研究室を去っていったのだった。
いや〜、超絶ブラックですね。
こういう話は、ブラック企業でもよくあるんでしょうか。
では、また次回!!!
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